トレンドに敏感な方であれば、2017年にキックスターターが日本に上陸することをすでにご存じでしょう。中には待ちに待った上陸ということで、今か今かと待ちわびている方もいるかもしれません。ここでは、キックスターターやクラウドファンディングというものについて改めてお話ししていきたいと思います。
この記事の全体像
そもそもキックスターターとは?
まずは、キックスターターについてご説明しておきましょう。
ご存じの方もいるでしょうが、キックスターターというのは、クラウドファンディングのための企業です。
英語表記では「Kickstarter」となるのですが、2009年に設立されたアメリカの民間営利企業になります。
クリエイティブ系のプロジェクトに対してのクラウドファンディングによって資金調達の手助けをしています。
実際に、これまでにさまざまなプロジェクトにおいて資金調達をおこなっています。
自主製作の映画はもちろん、音楽や舞台芸術、漫画など本当に幅広いジャンルでのプロジェクトがあり、こういったプロジェクトに興味を抱いていた方も多いことでしょう。
基本的には寄付と同じで、投資をしてくれた方にお金を返す必要はありません。
株などのようにお金を稼ぐために投資するのではなく、一緒にプロジェクトを成功させる達成感のようなものを求めて多くの方がキックスターターを利用しています。
クラウドファンディングとは?
キックスターターの説明でも登場したクラウドファンディングという言葉なのですが、改めてクラウドファンディングについても説明しておきたいと思います。
クラウドファンディングというのは英語で表記すると「Crowdfunding」になります。実は造語で、群衆を意味する「crowd」と資金調達を意味する「funding」を組み合わせた言葉になります。
クラウドファンディングでは不特定多数の群衆がインターネットを介して他の人々や組織に資金の提供をすることになりますので、それをそのまま表現した言葉です。ちなみに、ソーシャルファンディングと呼ばれることもあります。
日本でもいろいろな方がクラウドファンディングをおこなっているのですが、最近の例ですと、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」で碇シンジ役をしていた声優の緒方恵美さんがクラウドファンディングをおこないました。
https://camp-fire.jp/projects/view/28110
デビュー25周年記念企画としてリリースするカバーアルバムを国内&海外、同時に正規CDを届けるためのクラウドファンディングということでおこなったのですが、すぐに資金が集まったようです。
これまでの日本でのキックスターター
今回初めて日本語版が上陸するということで話題になっているのですが、上陸する前から日本でも利用していた方はいるはずです。
実際に、今までも日本発のキックスターターキャンペーンといったものがありました。
ただ、日本からキックスターターを利用する場合には、海外の住所や銀行口座が必要で、海外とのつながりがない方には難しかったのです。
日本に住んでいる方は海外の友人や知人に協力してもらったり、代行サービスを使ったり・・・と手間暇かけてキックスターターを利用していたのです。
これからの日本でのキックスターター
実は、日本にもクラウドファンディングサイトというのはいくつかあります。
ただ、そういったサイトで可能なのは、あくまでも日本国内に限った資金調達だったのです。
しかしながら、キックスターターが日本に上陸することによって、世界規模で資金集めができるようになるのです。
国内でも結構な金額が集まることを考えれば、世界規模となるとそれこそとんでもない金額が集まるかもしれません。
また、まだ日本に上陸するにあたって詳しいことがわかっていない部分もあるのですが、
おそらく日本版ということで出資するにあたってそのプロジェクトが日本の法律上で問題がないかといった部分もキックスターターのほうでチェックをしてくれるのだろうと言われています。
少なくともこれまでキックスターターを不便を感じながらも日本から利用していた方にとっては、そういった不便な部分がどこかしら改善されるはずです。
「世界に発信していきたい」「世界規模で活躍していきたい」という大きな夢や希望を抱いしているクリエイターの方にとっては、キックスターターの日本上陸が夢をつかむきっかけになるかもしれません。
日本では理解されないプロジェクトが全世界から絶賛・・・といった可能性もあります。