オムニチャネルというものをご存知でしょうか?これからの時代には必要な考え方になりますので、もし知らないという方がいれば今回を機にしっかりと理解していきましょう。
オムニチャネルの考え方を自分のものにして活かすことができれば、成功がぐっと近づきます。
この記事の全体像
そもそもオムニチャネルとは?
そもそもオムニチャネルとはどういう考え方なのでしょうか。
オムニチャネルというのは、簡単に言ってしまえばありとあらゆるメディアで消費者とのチャネルを作り、消費者の購入経路というものを意識させない作戦のことです。
チャネルというのは接点のことです。
いろいろなところで消費者との接点を作って、とりあえずどのような形でも購入してもらえれば・・・といった感じです。
このオムニチャネルというのは、今の時代だからこそ必要な考え方です。
というのも、インターネットが普及したことによって、インターネットショッピングというものが主流になりました。
それまでは買い物というと実店舗へ足を運んで商品やサービスを吟味して購入するという流れが当たり前だったのですが、今ではインターネットでサクサクと買い物できるようになりました。
しかも、実店舗に実際の商品やサービスを見に行って、購入するのはインターネットで・・・というケースも多くなっています。
言ってしまえば、実店舗のほうがちょうどショールームのようになっているのです。
実店舗で実物を確認して最安値のインターネットで購入するというのは、賢い選択です。
しかしながら、実店舗というのはやはりいい気分はしません。
実際に、売り上げをインターネットに奪われているということで、敵対視しているところも少なくありません。
敵対し合っていてもお互いに何のメリットもないということで生まれたのがオムニチャネルという考え方なのです。
まずはオムニチャネルの考え方を浸透させること
ひとつの企業の中でオムニチャネルを実践するのであれば、まずはオムニチャネルの考え方をしっかりと浸透させることが重要になってきます。
「うちらが頑張ってもあっちの部署の丸儲けでしょ?」というような考え方があると、いつまでたってもオムニチャネルによる成功というのはつかめません。
ほとんどの企業で部署単位での評価をしてきたでしょうが、オムニチャネルの考え方を浸透させ、もっと広い単位での評価というものを考えていかなければいけません。
考え方を浸透させるのは簡単なことではないでしょう
。しかしながら、全員が同じ方向を向けば、それ以上に心強いことはないのです。
消費者を逃さないためのデータの連携と物流の改善
オムニチャネルで成功するためには、データの連携と物流の改善も必要になってきます。
というのも、実店舗にしてもインターネットにしてもデータの共有ができていないとどうしようもありません。
インターネットですでに申し込みをしているのに実店舗で「どちら様ですか?」なんて言われれば、誰だってショックですし、「もういいや」と取りやめてしまう可能性だってあります。
常にどこからでもわかるようにデータを連携させておけば、消費者はそれこそほしいときにどこででもサービスや商品を購入することができるのです。
そして、物流です。
オムニチャネルを実践するとなると、既存の物流ではおそらく対応できなくなるでしょう。
コストがかかっても、オムニチャネルを実践するのであれば物流の改善をしていくべきです。
今の時代、いつでもどこでも受け取ることができるというのが消費者にとっての当たり前です。
もちろん、物流にも限界はありますが、できる限り消費者の希望通りになるような物流へと改善していく必要があります。
ターゲットの拡大
オムニチャネルで成功をつかむためには、ターゲットの拡大も意識していきましょう。
常に一定層を狙うのも悪くはないのですが、消費者の層というのは広ければ広いほどいいものです。
もちろん、最初はターゲットを絞り込んで展開していくことになるかと思いますが、そこからのプランニングが重要です。
例えば、高齢の方をターゲットとしていたのであれば、高齢者の方が子どもや孫にプレゼントするようなサービスや商品といったものをプランニングしていくのです。
消費者の考え方や行動といったものをしっかりと分析し、それを活かせるようなプランニングがターゲットの拡大につながりますし、ターゲットの拡大が成功につながるのです。