ここ最近、シンギュラリティという言葉をよく見聞きするようになったという方も多いのではないでしょうか。
ブログでもシンギュラリティについて語られているものは多いですし、SNSでもシンギュラリティについての議論というものが度々おこなわれています。
ここでは、これから起こるとされているシンギュラリティについてお話ししていきたいと思います。
この記事の全体像
そもそもシンギュラリティとは?
そもそもシンギュラリティとはいったい何なのでしょうか。
シンギュラリティというのは、技術的特異点とも呼ばれるもので、人工知能が人間の能力を超えることによって起こる出来事のことを指します。
このように書くと人間が人工知能に支配されてしまうかのように思えるかもしれませんが、シンギュラリティというのは人類が人工知能と融合し、人類の進化が特異点に到達することでもあるのです。
ちなみに、特異点というのは成長曲線が無限大になる点のことです。
言ってしまえば、どこまででも成長できる状態、人間が想像もできないようなさらに上の状態に至るのです。
このシンギュラリティがいつ訪れるのかというのは人によっていろいろな説があるのですが、2045年というのが有力な説となっています。
それ以外では2030年にシンギュラリティが訪れると主張している方もいれば、すでにもうシンギュラリティは起こっているという主張をしている方もいます。
シンギュラリティ肯定派のシンギュラリタリアン
シンギュラリティに対する考え方というのも人それぞれです。
そもそも人工知能というものに対していい感情を抱いていない方であれば、シンギュラリティなんて一生起こらなくていいと思ってしまうことでしょう。
しかしながら、シンギュラリティに対しては肯定的な方も多くいます。シンギュラリティを肯定的に考える方のことをシンギュラリタリアンと呼ぶそうです。
シンギュラリタリアンにはシンギュラリティ推進における第一人者でもあるレイ・カーツワイル氏を筆頭に有名な方が多くいます。
ちなみに、レイ・カーツワイル氏はシンギュラリティについての書籍も出しています。
他にもPaypalの創業者であるピーター・ティール氏やGoogleの創業者であるラリー・ペイジ氏、インテルのCTOであるジャスティン・ラトナー氏、日本からはソフトバンク創業者の孫正義氏もシンギュラリタリアンだと言われています。
シンギュラリタリアンの中にはシンギュラリティのために多額の寄付をしている方も少なくありません。
シンギュラリティと産業革命
人類の歴史というのは進化の歴史でもあるのですが、長い歴史の中にはターニングポイントになるような大きな革命がいくつか存在しています。
ひとつは農業革命、もうひとつが産業革命です。どちらも人類にとっては大きな革命だったのですが、産業革命の影響というのは今でも大きいでしょう。
というのも、産業革命で成功した国というのはそのまま先進国になっています。
しかしながら、その一方で産業革命でうまく波に乗れなかった国というのは発展途上国になっています。
これが今でも続いていますし、その国の立ち位置というものを決めているといっても過言ではありません。
来るべきシンギュラリティのために、世界各国が人工知能の分野に力を入れています。
産業革命のときのように、人工知能の分野で成功するかどうかがこれからの時代におけるそれぞれの国の立ち位置というものを決めるかもしれないのです。
人工知能のレベルというものがそのまま国のレベルを決めるようになるかもしれません。産業革命でうまく波に乗れなかった国というのは、それこそこれまでのことを挽回すべく並々ならぬ情熱を注ぐのではないでしょうか。
シンギュラリティと仕事の関係
シンギュラリティというのは、人間の仕事にも影響を及ぼすと言われています。
というのも、人工知能に任せられる仕事というのはすべて人工知能に任されることになりますので、人間の仕事がなくなっていくのです。
電話営業やデータ入力、オペレーター、物流管理者などいろいろな仕事がなくなると言われています。
その一方で、シンギュラリティによって求められる仕事も出てきます。
SEやプログラマーは変わらず必要になるでしょうし、人工知能ではカバーできない人間力や創造力を求められる仕事というのは、当然、人間にしかできないものです。
ただ、トータルで見ると人間の仕事というのは減ってくるでしょう。
人工知能によって働かなくていい世の中になるのか、限られた仕事の奪い合いになるのかというのは、実際にシンギュラリティが起こってみないことにはわかりません。