ペルソナマーケティングというものをご存知でしょうか。マーケ担当の方であれば、是非知っておきたい手法です。
ものやサービスであふれかえっている今の時代だからこそ、ペルソナマーケティングが求められるのです。
この記事の全体像
そもそもペルソナマーケティングとは?
そもそもペルソナマーケティングというのは、どのような手法を指すのでしょうか。
ペルソナという言葉はゲームのタイトルをはじめ、さまざまなところで使われているのですがこれは仮面と意味する言葉です。
マーケティングにおいては、このペルソナという言葉が架空の顧客プロファイルという意味で使われます。簡単に言ってしまえば、商品やサービスにおける理想の顧客像のことです。
もともと商品やサービスというのは、性別や年齢層からざっくりとターゲットを決めていました。
しかしながら、人々の生き方が多様化し、商品やサービスそのものの選択肢も豊富になったことによって、性別や年齢層だけでは消費傾向というものをつかめなくなってきたのです。
そこで求められるようになったのがペルソナマーケティングです。
ペルソナマーケティングでは、限りなく細かく理想の顧客像というものを決めて行きます。
性別や年齢はもちろん、家族構成、仕事は何をしているのか、平日の過ごし方、休日の過ごし方・・・こういった架空の顧客を設定することによって、そこに向けてのアプローチに集中していくのがペルソナマーケティングなのです。
なぜペルソナマーケティングが必要なのか?
なぜペルソナマーケティングが必要なのか不思議に思う方も多いでしょう。特定のターゲットを決めてしまうよりは幅広いアプローチをかけたほうが購入や利用につながるように思えます。
しかしながら、それは昔の話です。情報を入手する経路が限られていて、世の中の人々が同じような生き方をする時代であれば、幅広いアプローチでも一定の効果が得られたでしょう。
しかしながら、今の時代は情報を入手する経路もたくさんありますし、世の中の人々はそれぞれでまったく異なった生き方をしているものです。
こういった中では、より多くの人々に響くものというのは難しいですし、数を打っても当たらない状態になってしまいます。
それならばターゲットを絞り込んで、その中で確実に響くようにアプローチをかけていったほうが効率的です。広く浅くではなく、狭く深くの時代になっているのです。
また、消費者が本当に望んでいるものというのは消費者本人も気づいていないものです。
ペルソナマーケティングはより具体的な顧客像を想定することによって、消費者本人ですら気づいていないような希望や要望にも働きかけることができるのです。
消費者の深層心理を突くマーケティングとも言えるかもしれません。
狭く深く働きかけるためには、ペルソナマーケティングが必要なのです。
ペルソナマーケティングのメリット
では、ペルソナマーケティングのメリットにはどのようなことが挙げられるのでしょうか。ペルソナマーケティングでは、かなり細かいところまで顧客像というものを想定していきます。
これによって、ターゲットが絞り込まれます。言ってしまえば、的をひとつにすることができるのです。
的がひとつになれば、後はそれに向かって進んでいくだけです。的が何個もあると分散してどれも中途半端になってしまいますが、的がひとつであれば行先はひとつです。
ブレることなく、そこに集中することができますので、無駄を省き、業務の選択をスムーズにしていくことができます。
また、商品やサービスの完成度も高めていくことができます。
ターゲットが絞り込まれているのですから、商品やサービスの見直しは簡単になりますし、そのための情報も簡単に集めることができます。
ターゲットが求めるものを定期的にリリースすれば、継続的に商品やサービスを購入し、利用してもらうことができるでしょう。
ペルソナマーケティングのデメリット
時代に求められているペルソナマーケティングではありますが、デメリットがないわけではありません。
というのも、そもそも間違ったペルソナを作ってしまうという可能性もあるのです。
間違ったペルソナを作ってしまうと、まさに本末転倒です。
そうならないために、リサーチなどにしっかりと丁寧におこなっていかなければいけません。
また、間違ったペルソナを作らないためのリサーチにはかなりの時間がかかります。
実際にインタビューなどをおこなう必要も出てきますので、時間もコストもかかります。
逆に言えば、それだけのことをしないとペルソナマーケティングというのはできないものでもあるのです。