「キュレーションメディア」という言葉をよく見聞きするようになりました。また、それと同時に「キュレーションメディアは儲かる」という話もよく見聞きするようになりました。
少し前にディー・エヌ・エーのWELQというサイトで一騒動ありましたので、キュレーションメディアに対してはあまりいいイメージを抱いていない方も多いでしょう。
実際のところ、キュレーションメディアは儲かるのでしょうか。
この記事の全体像
そもそもキューレションメディアとは?
そもそもキュレーションメディアというのは具体的にどのようなものを指すのでしょうか。
キュレーションメディアというのは、キュレーションサイトのことを指していると考えて問題ありません。
そして、そのキュレーションサイトというのは、いわゆる「まとめサイト」のことを指します。
身近なところでは、「Naver」あたりが有名なまとめサイトとして挙げられるでしょう。
まとめサイトという表現からもお分かりになりますように、基本的にはまとめ情報を集めているサイトです。
もっと細かく言うと、特定のテーマについてまとめ記事を作成してもらい、そのまとめ記事を公開しているサイトです。
何かについて調べるときに、ヒットした記事が実はキュレーションメディアのものだったというケースは多いはずです。
実際に、キュレーションメディアの記事というのは検索結果の上位に表示されることが多いのです。
キュレーションメディアにおける問題点
まとめられた情報をチェックすることができるということでキュレーションメディアは調べものなどでも重宝されるのですが、問題点があります。
その問題点を浮き彫りにしたのがディー・エヌ・エーのWELQというサイトです。
サイトの内容が薬機法に触れるだけではなく、著作権侵害にも当たるのではないかということで大炎上となりました。
もともとキュレーションメディアに寄せられる記事というのは、そのほとんどが素人のライターによるものです。
ライターという自覚すらなく本当にお小遣い稼ぎ感覚で記事を書いている方も多いため、記事の信憑性やコピペなどの問題が出てきてしまうのです。
本来であれば運営会社のほうでチェックをすべきのですが、それがザルだったか、数が多すぎて対応しきれなかったのかという感じなのでしょう。
結果的に有益な情報を提供するはずのキュレーションメディアで、信憑性に欠ける記事や間違った情報を公開していたのです。
それがディー・エヌ・エーのWELQの大炎上だったのです。
キュレーションメディアの儲けは基本的に広告収入
キュレーションメディアの儲けというのは、基本的に広告収入です。
ひと昔前までは有益な情報を得るためには有料登録するのが当たり前だったのですが、今では情報というのは無料で公開されるのが当たり前になっています。
キュレーションメディアではまとめ情報を無料で提供し、そこに出している広告からの収入というものを主な収入源としているのです。
一般的に知られているアフィリエイトブログと同じような仕組みと考えていいでしょう。
広告をクリックすればお金が入る、広告からサービスの申し込みをしたり商品を購入したりすればお金が入るといった感じです。
もちろん、キュレーションメディアとして大手であれば、それこそ新聞広告のような感じで広告のための枠を貸すといった感じでも収入を得ることができます。
これからキュレーションメディアが儲かるかどうかは微妙なところ
キュレーションメディアが儲かるという話は、少し前までなら本当でした。
実際に、儲かるからこそ多くの企業がキュレーションメディアに手を出しているのです。
しかしながら、ディー・エヌ・エーの一件以降、キュレーションメディアへの風当たりというのは強くなりました。
それまでにもキュレーションメディアへの不満を抱えていた方というのは少なからず存在しましたので、その不満が一気に噴出したという感じなのでしょう。
大手のキュレーションメディアも一部の記事を非公開にしていますし、記事作成にあたっての基準というものを改める動きも出てきています。
これまでキュレーションメディアをガンガン押し出していたところが急激に弱腰になっているのです。
今はディー・エヌ・エーのWELQのようなキュレーションメディアの質というものでは、儲からない時代になっています。
キュレーションメディアで儲けるのであれば、これからは安いコストで質の低い記事ではなく、高いコストで質の高い記事を公開していく必要があるでしょう。